信隆寺の行事紹介

2012-12-21

花まつり(灌仏会)

花まつりの由来

灌仏会とは、お釈迦様の誕生日といわれる4月8日に、その誕生を祝って各寺院で行われる仏教行事で、別名降誕会、仏生会、竜華会などとも呼ばれています。春爛漫の頃なので、一般には花祭りの名で親しまれ、今ではわが国の代表的な仏教行事の一つとなっています。

 

 

その作法については、古くからいろいろと伝えられていますが、寺院では一般に境内に花御堂といって、桜などいろいろな花で飾った小さなお堂をつくり、その中央に甘茶をたたえた水盤を置き、その中にお釈迦様の誕生したときの姿をかたどった銅の仏像(誕生仏)を安置します。

 

参拝者は小さなひしゃくで甘茶を汲み、誕生仏の頭から三回注いで拝みます。そのあと参拝された方は甘茶を飲んだり、家に持ち帰って墨をすり、虫除けのおまじないを書いて戸に張ったりしたこともあったようです。西暦606年に元興寺で行われたものが最初だと言われています。

 

花御堂、甘茶の由来

小堂を花で飾るというのは、お釈迦様の母上が、咲き誇る無憂樹の花の下でお釈迦様を産んだという花園をかたどったもので、甘茶を注ぐというのは、お釈迦様がお生まれになったとき九頭の竜が天から香ばしい水を吐いて、お釈迦様に産湯を使わせたという言い伝えに基づいています。昔は五香水とか五色水という香水を使っていましたが、江戸時代になって甘茶を甘露になぞらえて使うようになったといわれています。

 

甘茶とはユキノシタ科の落葉樹であるアマチャまたはうり科のアマチャヅルの葉を蒸してもみ乾かしたものです。

 

2011年の花祭りの様子
2009年の花祭りの様子
2008年の花祭りの様子
2007年の花祭りの様子
2006年の花祭りの様子
2005年の花祭りの様子
2004年の花祭りの様子